2013 年 1 巻 2 号 p. 270-272
愛知医科大学病院では,2012年4月に臓器移植外科が開設され,当院初の腎移植が始まった。術前評価は腎臓内科にて行い,手術以降は移植外科管理となるが,内科・外科・コーディネーターを合わせた腎移植チームを作り協同して診療している。術前検査は,外来検査に加えて,3日間の検査入院を行い,他科依頼,自己管理・薬剤指導,医療相談を行っている。当院では腎移植経験者が少なく,頻回に勉強会を開催し,患者用パンフレットを作成して知識の共有,指導内容の統一を図った。当院では,腎代替療法選択,移植後合併症管理においては内科医が中心となってマネージメントしている。円滑に腎移植へ持ち込むことができた症例を紹介する。術前検査の負荷心電図でAfの新規出現があり,CAGにて3枝病変がみつかり,冠動脈バイパス術が必要となった。シャント作成し血液透析を導入して,バイパス術後3ヵ月で腎移植を行うことができた。