日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
総説
生体腎移植術における3Dプリンティング臓器立体モデルを用いた術前シミュレーションと手術支援
日下 守杉本 真樹安楽 武志剣持 敬白木 良一星長 清隆
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ジャーナル 認証あり

2015 年 3 巻 2 号 p. 155-159

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抄録

近年の技術進歩により,広い分野で3Dモデルをプロトタイプとして作成し,実用応用する機会が増えている。医療の分野でも3Dプリンターモデルを応用し,外科治療に役立てる試みがなされている。本稿では生体腎移植症例に対し3Dプリンターモデルを作成し,術前シミュレーションと術中ナビゲーションを行った経験につき報告するとともに,方法論を中心に詳説を加える。採取腎と移植床のモデル作成のため,患者個別のMDCTデータはDICOM imageで抽出し,OsiliXを用いてstereolithography(STL)データに変換した。3Dモデル作成に必要なデータからSTL fileを作成しインクジェット3Dプリンターを用いて実物大モデルを作成した。術前は手術室スタッフ,手術医で3Dモデルを用いてレシピエント手術を想定したシミュレーションを実施した。生体ドナー腎採取においてはドナー腎の3Dモデルを用い,CTデータをOsiliXで変換した3D画像とともに術中ナビゲーションを施行した。全症例とも術後経過は良好であった。3Dモデルの作成により,術前の患者説明,手術スタッフとの術前シミュレーションによる意思統一と協調,術中ナビゲーションによる執刀医,助手へのサポート,術後は医学生への医学教育使用など,幅広い応用が可能と考えられた。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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