2016 年 4 巻 2 号 p. 287-289
【目的】先行的腎移植後糖尿病を発症した事例の生活習慣指導の取り組みを振り返り,今後の指導へ繋げる。【方法】退院後の減量継続のために性格特性(エゴグラム)を把握した上で病識の再確認,生活改善策の提案,退院後の目標の設定を行い,検査データ(採血結果・体重・体組成測定),診療記録・レシピエント移植コーディネーター(RTC)によるサポートメール内容を元に支援内容を振り返った。【結果】教育入院中講義・運動療法以外はベット上で過ごすことが多く,また「自分は糖尿病ではない」と発言があったため,性格特性を把握した上で介入した。その後体重減少の停滞時期もあったが,RTCによるサポートメールや栄養士・理学療法士の面接の継続により,著明な体重増加はなく経過した。【結語】生活・病識・性格特性に基づいた本指導は個別的な目標設定とサポートが可能であったが,専門的知識を持ったスタッフの確保・診療報酬点数取得などの課題も明確となり,早急な整備が必要である。