2020 年 4 巻 2 号 p. 113-116
本研究は,コミュニティ情報を持続可能な地域・コミュニティに必要不可欠なものと位置付け,コミュニティ情報の収集・蓄積・活用とその有機的な相互作用も含む一連のプロセスを「参加型コミュニティ・アーカイブ」とし,地域・コミュニティの持続可能性に寄与できる「参加型コミュニティ・アーカイブのデザイン」のあり方について,文京区で展開されてきた「文京あなたの名所ものがたり」や,「ことしの一文字」や「ことしかるた」および「ショートムービーコンテスト」などの大田区大森山王商店街で実践されている「商店街を街の情報拠点とするため」の一連の手法,さらに,それらの実践で活用される簡易デジタル・ストーリーテリング手法である「テレフォノスコープ」や,市民参加のためのデジタルサイネージ「まちまど」という具体的な手法・実践・技術の分析を通じて考察する.