デジタルアーカイブ学会誌
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口頭発表
[12] 東京都練馬区光が丘における地域サークル主体のデジタルアーカイブ:現状の取り組みと今後の構想
菅原 みどり
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 6 巻 s2 号 p. s53-s55

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抄録

東京都練馬区光が丘は、戦時中は帝都防衛目的のため「成増飛行場」が建設された土地であるが、戦後、米軍家族宿舎(グラントハイツ)として利用され、1973 年に返還された後1980~1990年頃にかけて約 27,000 人が住む巨大な住宅団地群と公園のまちへ開発された。 住民のほとんどは地域外からの移住者のため地域の土地利用の変遷やまちづくりの歴史を知る機会はなく、また、開発前から同地域の周辺地区で生活し地域の歴史を知る住民も、時の経過により年々減少しつつある。

そうした背景の中で、地域の有志が2021年より光が丘地域の歴史資料をアーカイブするサークル「光が丘歴史博物研究会」をつくり、デジタル博物館の構築を目指して歴史資料や地域住民へのオーラルヒストリーの収集を開始した。この営みが、活動主体であるサークルと地域になにをもたらすのか。本報告では現状の取り組みと今後の構想について報告する。

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