2023 年 7 巻 s2 号 p. s119-s122
博物館におけるデジタルアーカイブのポータルサイトは、その開設時には耳目を集めるが、開設後に維持をしていくことについては、学術研究においても注目されにくい。しかし、持続的にデータを公開し続けるためには、その維持における課題を理解する必要がある。そこで本発表は、維持の上でも特に負荷のかかるリニューアルに着目する。リトアニア共和国の博物館のデジタルアーカイブの統合システムであるLIMIS(Lietuvos integrali muziejų informacinė sistema、リトアニア博物館情報統合システムの略)のポータルサイトのリニューアルの事例を対象とする。2023年6月に、LIMISの運営主体であるリトアニア国立美術館リトアニア博物館情報・デジタル化・LIMISセンターでヒアリングを行った。その内容から課題を整理した。アップデートの財源確保のための二重になっている財政上の構造的な課題があった。その中において、国内の各博物館の要望に応えつつ、一般の利用者に使いやすくすることが、リニューアルの要点となっていた。