デジタルアーカイブ学会誌
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セッションB2
[B21] 国立科学博物館タイプ標本データベースへのIIIF公開機能導入と実践:自然史分野におけるIIIF 公開の展望と課題
伊藤 美菜子太田 藍乃柿添 翔太郎海老原 淳倉島 治井上 侑哉井手 竜也神保 宇嗣
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 8 巻 s2 号 p. s119-s122

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抄録

博物館法の改正により、博物館では所蔵資料のデジタルアーカイブ化が求められている。近年、博物館資料等の画像公開においては、国際共通規格であるIIIFに準拠して画像を公開することで、様々な側面から画像の利活用を促進することが可能となっている。その一方、自然史分野の博物館においては所蔵資料のデジタルアーカイブ化は遅れがちであり、特に日本国内においてはIIIF形式での画像公開はいまだ限定的であるのが実情である。国立科学博物館では2022年度のデータベースシステムの更新を機に、一部のデータベースにおいて画像のIIIF 公開機能を導入した。本発表では、国立科学博物館タイプ標本データベースにおける試験的なIIIF公開の実践例とその過程について報告する。また国立科学博物館あるいはタイプ標本のみにとどまらない、より広い自然史分野におけるIIIF公開の展望と課題についても共有したい。

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