デジタルアーカイブ学会誌
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セッションB2
[B22] パブリックドメインとフードを利用したブロックチェーン基盤のデジタルアーカイブ実践研究:コスト削減と価値の可視化・価値化から価値拡張へ向かうシステム
後藤 博之中島 理男
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 8 巻 s2 号 p. s123-s126

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抄録

ブロックチェーンを効果的に活用することで、「コスト」「時間」「労力」といったデジタルアーカイブの世界に横たわる大きな課題を解消し、また、デジタルアーカイブの普及と進化を促進するための実践研究を発表する。デジタルデータの堅牢性を高め、長期保存を容易にすることを根幹とし、ジャパンサーチとの連携を前提とする。OSSで分散型であるブロックチェーン導入により、長期的にコストを削減し、デジタルデータの価値の可視化や価値化、さらに価値の拡張や運用までを見据えて、マネタイズに作用する高効率なシステムの構築と、データと価値の循環を目指す。耐改ざん性を備え追跡・証明が可能なシステム上に、更新履歴をもデジタルアーカイブしていく方針で進めている。物体・物質とデジタルデータとの適切な連携も並行して追求しながら、低コストかつ短時間で、誰もが強固なデータを長期保存できる仕組みの現実化を図っていく。

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https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
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