2025 年 9 巻 s2 号 p. s205-s207
本研究は、SNS(Social Networking Service)時代における「デジタルタトゥー」が若者の自己表現と人間関係に与える影響を明らかにすることを目的とする。SNSは若者にとって感情や日常を共有する場である。しかしながら、投稿が半永久的に残る「デジタルタトゥー」は、個人の将来や社会的信用に影響を及ぼす可能性がある。本研究では、こうした「残像性」が心理的抑制を生む構造に注目し、大学生を対象に質問紙調査を実施する。分析の結果、投稿の残像性を理解するほど慎重な行動をとり、無配慮な投稿を控える傾向が明らかになった。また、他者の過去投稿の遡り閲覧は、信頼関係や公開設定の選択と密接に関連し、相互監視的な印象管理が生じていることが示唆された。