2021 年 31 巻 1 号 p. 17-26
千本ダムでは,河川管理施設等構造令に基づく耐震安定性を満足するためにPSアンカー補強が実施された。本研究では,FEM解析による千本ダムのPSアンカー補強検討事例をもとに,岩盤剛性,アンカー定着位置やアンカータイプ,ダム高等の違いによりダムに発生する応力がどのように異なるかを解析的に検討した。この結果,ダム底面の垂直応力は,岩盤剛性が大きいと上流端に引張が発生しやすくなるが,定着位置やアンカータイプの影響はほとんどない。また,ダム高が大きくなると引張が発生しづらいことなども確認した。