ダム工学
Online ISSN : 1880-8220
Print ISSN : 0917-3145
ISSN-L : 0917-3145
報告
RCCダムの温度応力による内部拘束ひび割れの原因究明と対策-ラオス国ナムニアップ1水力発電プロジェクトの事例-
青坂 優志川田 達也筒井 勝治
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 31 巻 1 号 p. 77-87

詳細
抄録

ナムニアップ1水力発電プロジェクトのRCCダム建設において,RCC打設休止時のダム堤体の水平打継目に,ダム軸方向のひび割れが発生した。ひび割れ調査をすると共に,実際の外気温とRCC強度の結果をもとにダム堤体の温度応力解析を実施した結果,冬季の12月に外気温が平年以上に急降下し,RCC内部と表面との間に大きな温度差が生じたことが,ひび割れ発生の主原因との結論を得た。本報告は,現地調査,RCCダム技術の事例収集と温度応力解析等を通じて,ひび割れ原因を究明し,ダムの健全性,RCCのひび割れ抑制およびその有効な対策について検討した。

著者関連情報
© 2021 ダム工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top