日本透析医学会雑誌
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原著
透析液温度が血液温度と穿刺側上肢の疼痛へ与える影響
宮田 誠治齋木 豊徳
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2012 年 45 巻 3 号 p. 255-259

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抄録
透析患者は年々増加の一途を辿っており,透析療法の質の向上とQOLの向上が求められている.われわれは,透析中に発生する合併症の一つである穿刺側上肢の疼痛を緩和させる手段として透析液温度に着目した.まず,透析液温度の設定により体外循環中の血液温度がどの程度変化しているのかを検討した.次に透析液温度の設定を3週間ごとのクロスオーバーにて変化させ,透析液温度が穿刺側上肢の疼痛に与える影響について検討した.ダイアライザー通過後の血液温度は,透析液温度が36.0℃以下では低下し,36.5℃では不変,37.0℃では上昇していた.次に穿刺側上肢の疼痛は,透析液温度が36.5℃以上で有意に少なく,処置回数は透析液温度が36.0℃以上で有意に少なかった.本検討から,透析液温度の設定は,透析中に生じる穿刺側上肢の疼痛を緩和できる有効な手段であると考えられた.
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© 2012 一般社団法人 日本透析医学会
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