日本透析医学会雑誌
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症例報告
透析中の急性腹症より診断に至った腎周囲血腫の1例
渡邉 廉也安野 哲彦伊藤 建二安部 泰弘三宅 勝久笹冨 佳江小河原 悟真島 悟中島 衡
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2013 年 46 巻 8 号 p. 723-726

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抄録
 症例は56歳,男性.糖尿病性腎症により末期腎不全に至り,7年間の透析歴がある.2011年,透析中に突然の血圧低下と右側腹部痛をきたし,腹部造影CTにて右腎周囲血腫を認められた.右腎下極の責任血管に対し腎動脈塞栓術を行った.第2病日には右側腹部痛は軽快し,第16病日退院となった.外来にて3か月後の腹部CTを行い,腎周囲血腫の軽快を認めた.腎周囲血腫の原因として外傷,腎癌,腎嚢胞などがある.本症例では冠動脈バイパス術後から内服しているアスピリン以外に明らかな誘因は考えられなかった.このように,維持血液透析患者における急性腹症の鑑別として,腎周囲血腫は重要であり,今後もCTによる定期的な画像的評価が必要であると考える.
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© 2013 一般社団法人 日本透析医学会
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