日本透析医学会雑誌
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原著
新たに開発されたlimulus amebocyte lysate (LAL) 反応を用いた生物発光式エンドトキシン活性値測定装置 (ルミニッツ®-ET) の多施設評価
近土 真由美内野 順司村上 淳星野 武俊山下 芳久楢村 友隆芝本 隆
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2018 年 51 巻 10 号 p. 591-598

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抄録

透析液清浄化は透析医療の安全性を担保する手段の1つである. 透析液中のエンドトキシン (ET) は強力かつ広範囲な生理活性を有することから, 安全管理を行ううえで重要な指標となる. そこで, 生物発光技術を応用して新たに開発されたET測定法について, 多施設で共通プロトコールを用い, 測定精度および真度の評価を行った. 評価は日本HDF研究会作成のバリデーション指針に準じて, 検量線の有効性, ブランク試験, 反応干渉因子試験, 検出限界, 透析液定量限界について共通プロトコールを作成し, 6施設で実施した. 多施設にて評価した結果, ET測定での手技確認, 試薬のバリデーションは, 日本HDF研究会作成のバリデーションに要求される事項を満たした. さらに, 高感度かつ迅速測定を可能とし, 透析液生物学的汚染管理に生物発光法によるET測定の有用性が確認された.

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© 2018 一般社団法人 日本透析医学会
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