日本透析医学会雑誌
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原著
60歳以下で透析導入に至った2型糖尿病患者の臨床的特徴―沖縄県透析医会多施設アンケート調査―
新川 葉子石田 百合子比嘉 啓田名 毅井関 邦敏
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キーワード: 糖尿病腎症, 若年肥満, 中断
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2019 年 52 巻 2 号 p. 93-100

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抄録

沖縄県透析医会所属56施設を対象に, 60歳以下2型糖尿病透析症例のアンケート調査を実施した. 協力が得られた33施設の全透析者数2,235人中, 調査対象者は167人 (7.5%) であった. 回収できた103例の個人調査票から, その臨床背景を解析した. 103例の糖尿病判明年齢 (平均±SD) は32.3±9.5歳, 透析導入年齢47.7±6.8歳, 糖尿病発症前の過去最大Body mass index (BMI) は31.4±6.5kg/m2, その際の年齢は29.2±9.8歳と若年期の肥満が特徴であった. また1年以上の通院中断・放置歴を54人 (53.5%) に認めた. 中断例は健診発見例に多く, 中断年数が10年以上の例が約半数を占めた. 末期腎不全を予防するために, 若年期での肥満対策や, 糖尿病判明後の中断対策など, 医療・行政・教育機関を含めた効果的な方策が必要と考えられた.

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© 2019 一般社団法人 日本透析医学会
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