2019 年 52 巻 3 号 p. 151-157
エテルカルセチド塩酸塩 (Etel) 開始後の増減については, 各主治医の判断となる. そのため複数の医師による透析管理が行われている施設では, 同一施設内においてもEtelによる二次性副甲状腺機能亢進症 (SHPT) の管理に異なりが生じる可能性がある. 今回, 同一施設内でのEtelによるSHPT管理に異なりが生じないようにEtel投与プロトコールを作成し, その効果について検討した. プロトコールはEtel国内第Ⅲ相長期投与試験に準じ作成した. 22名を対象とし, 研究期間はEtel開始時から開始後28週間目までとした. 研究期間内に, 他因子での死亡2名を含め5名が脱落したが, 17名が研究を完遂した. Etelの投与量は5mgから, 終了時には4.4±1.7mgに有意に低下した (p=0.0084). またintact-PTHが240pg/mL以下に管理された患者数は22名中12名 (54.5%) から終了時には15/17例 (88.2%) と有意に増加した (p=0.0238). 今回作成したプロトコールでは明らかな副作用の出現もなく, 効率的にSHPTの管理が可能であった.