日本透析療法学会雑誌
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難治性腹水を伴った癌患者に対する腹水穿刺排液時及び自家腹水濾過濃縮再静注時の循環動態について
川田 公一加藤 周司山本 慎一安藤 貴志東 秋弘井田 和徳
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1988 年 21 巻 8 号 p. 731-735

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抄録
腹水を伴った5例の末期癌患者に対し, 腹水穿刺排液時, 及び自家腹水濾過濃縮再静注時の循環動態をSwan-Ganzカテーテル等を用いて検討した. 腹水穿刺排液 (腹水排液) は3,000-4,800mlを30-120分にて行ったが, 中心静脈圧, 平均肺動脈圧, 肺動脈楔入圧, 心拍出量, 体血圧, 心拍数等については, 著明な変動は認められなかった. 又, 自家腹水濾過濃縮再静注 (腹水再静注) は, 480-1,200mlを約240分かけて行ったが, 中心静脈圧, 平均肺動脈圧, 肺動脈楔入圧について, 若干の増加傾向を認めたが, 心拍数, 体血圧は不変であった. 以上, 腹水排液, ならびに腹水再静注法が循環動態に及ぼす影響は軽微であった.
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© 社団法人 日本透析医学会
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