算数科には,図と式を結びつけて考える場面がたくさんあり,指導が難しい。結果的に,計算問題を解くことは得意であるが,演算を決定することは苦手になる児童が多くなる。特に,割合の学習では,公式をせっかく覚えても,「比べられる量」が何で,「もとにする量」が何かが分からなければ,公式を使うことができない。
そこで,学習者自らに,数量間の関係を構築していく過程をタブレット端末上で試行錯誤させ,その効果を検証した。その結果,これまで難しかった数量関係のイメージ化が図りやすくなり,演算決定のツールとしてデジタル教材が有効に働いていることが明らかになってきた。