日本デジタル教科書学会発表予稿集
Online ISSN : 2432-6127
日本デジタル教科書学会第9回年次大会
セッションID: 24C2
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24C(ルームC)
中学校数学科におけるコンピュータを媒介にした間主観的学習の構想と実際(1)- 統合的な考え方の育成を目指す問題生成場面の設定を中心として -
風間 寛司田嶋 祥大木原 菜来
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抄録

本稿は,平成29年版中学校学習指導要領数学におけるコンピュータの「教具としての活用」において探索活動の道具として動的数学ソフトウェアGeoGebra(以下GeoGebra)を位置づける.1時間の数学科授業において3~4人のグループ内で,1台のタブレット型コンピュータを媒介にした間主観的学習の場面を3つに大別し,そのうちの新たな問題の生成場面を中心に授業実践を分析し考察する.授業の実際は,中学校第二学年「平行線の性質」における平行な二直線に一点折れ線が重なってできる3つの角の関係を前時で検討し,本時では,代表図に対して,Brown/ Walter(1983/1990)の「what-if-not」方略を「平行な2直線」に用いて,「もし,2直線が平行でなかったら,3つの角の関係は成り立たなくなるが,角の大きさが減少した分は,どこにいったのだろうか?」と発問し,新たな問題生成を触発・支援し,教室全体で問題を共有する場面において,授業の実際を考察した結果を示す.

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