抄録
【背景】拡張型心筋症(DCM)に伴う心室頻拍(VT)に対する心カテーテルアブレーション(ABL)治療の進歩には,目を見張るものがある.【目的】DCM-VT 23例(58±10歳,男性17例)に対してABLを施行し,有用性について検討した.【方法】まず,左室心内膜側のsubstrate mapを作成.次にVTの誘発を行いactivation mappingの作成を試みるが,血行動態が不安定の場合にはsubstrate mapをもとに焼灼を行った.成功が得られない場合には,心外膜側からのABLを追加した.【結果】6例に頻拍時のactivation map作成が可能であった.12例(52%)に心外膜側からのABLを施行,2.9±2.0年の観察期間において17例(74%)にVTの再発を認めていない(平均手技回数1.3回).【結語】DCMではVTの基質が心内膜側のみならず心外膜側に存在していることがあり,これらを詳細にマッピングすることがABLの成功率向上につながる.