心電図
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第29回日本心電学会学術集会 第1回アブレーション・デバイスサミットより 致死性不整脈への挑戦
特殊心筋疾患に合併する致死性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療戦略―催不整脈性右室心筋症および心サルコイドーシスを中心に―
里見 和浩岡松 秀治和田 暢井口 公平小林 貴船迫 宴福川上 大志大塚 陽介中島 育太郎野田 崇宮本 康二山田 優子岡村 英夫相庭 武司鎌倉 史郎清水 渉
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2013 年 33 巻 3 号 p. 263-269

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抄録
心室頻拍(VT)を合併する特殊心筋疾患は,催不整脈性右室心筋症(ARVC)や心サルコイドーシスが主である.【方法】VTを合併するARVC 84例,および心サルコイドーシス17例におけるアブレーション成績と長期予後を検討した.【結果】ARVCでは,平均9.2±6.5年の経過観察中に,VTの再発は31例(37%),心不全での入院は18例(21%),心原性死亡は7例(8%),心臓突然死は5例(6%),心不全死は2例(2%)に認めた.アブレーションは48例に施行し,81%でVTの誘発不能となった.経過観察中31%でVTの再発を認めた.心サルコイドーシスに伴うVT 17例に対し,アブレーションを施行したところ,9例(53%)で成功,1例は心外膜アプローチが必要であった.平均49±58ヵ月の経過観察期間中,アブレーション成功例9例中2例(22%)でVTが再発した.【結果】ARVCおよび心サルコイドーシス患者に対するVTアブレーション成績はいまだ不十分であり,今後の成績改善が待たれる.
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© 2013 一般社団法人日本不整脈心電学会
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