2022 年 42 巻 2 号 p. 83-87
臨床研究は新しい診断・検査・治療法の有効性,安全性,妥当性の確認が主な役目である.一方,基礎研究は疾患の病態解明と新たな治療標的や治療戦略の提唱がその役目である.したがって,病態に基づいたテーラーメード医療の実現には,臨床研究と基礎研究の両者のトランスレーショナルな思考が求められる.しかし,日本の不整脈学の現状においては,特に基礎研究のトレーニングを受ける環境や機会が失われつつある.本連載,「不整脈学研究ノススメ」は若手の医師に対して基礎研究への興味を抱いていただけるように企画された.第2回目となる本稿では,臨床データから推察できる分子・細胞・組織レベルでの変化について概説し,臨床研究と基礎研究との相互フィードバックの思考の重要性について述べる.