心電図
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外科的右脚ブロックの成因―心外膜等時線図による検討―
加藤 林也外山 淳治村松 博文喜多 村敬安藤 重幸石川 真一平田 幸夫沢田 健外畑 巌清水 健田中 稔村瀬 充也阿部 稔雄弥政 洋太郎
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1982 年 2 巻 1 号 p. 44-53

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抄録
外科的右脚ブロック (RBBB) の成因を検討するため, VSDを有する14例に術中心外膜電位マッピングを行った。全例で術後RBBBを生じ, 心外膜等時線図により中枢性 (5例) , 末梢性 (4例) , 及び混合性ブロック (5例) に分類された。中枢性ブロックはVSD単独例5例に認められ, これらには右室切開とVSD閉鎖のみを施行した。末梢性ブロックはVSD及び右室2腔症合併例4例に認め, これらには右室切開, VSD閉鎖に加え, 広範囲な右室心内膜側心筋切除を施行した。混合性ブロックはファロー四徴症5例に認め, これらには右室切開, VSD閉鎖に加え, 流出部の心内膜側心筋切除及び流出路パッチを施行した。中枢性ブロックは, VSD閉鎖に伴う右脚本幹の損傷に起因すると考えられた。末梢性伝導障害は心筋切除を施行した9例に認め, 切除領域と伝導遅延領域が一致したことから, 末梢性ブロックは, 心筋切除による, ブルキンエ線維網の破壊によるものと考えられた。
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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