心電図
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心内電位を用いた洞調律および心房ペーシング時の房室伝導時間変動の周波数解析
―房室結節に及ぼす自律神経活動の評価―
岩崎 雄樹宮内 靖史大坂 元久小林 義典斎藤 寛和加藤 貴雄高野 照夫
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2003 年 23 巻 2 号 p. 190-199

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抄録
房室結節における自律神経活動の評価法は確立していない.本研究は房室伝導時間変動の周波数解析により房室結節に及ぼす自律神経活動の影響を評価し得るか否かを検討した.対象は洞機能, 房室結節伝導能が正常の16例.心房連続刺激により洞周期変動を除去した状態, および洞調律中に右房 (A) および右室 (V) より心内電位を記録, A-AおよびA-V間隔の時系列データを高速フーリエ変換した.A-V間隔変動のパワースペクトラムはA-A間隔変動と同様の周波数域にピークを有し, 薬理学的自律神経遮断によりそれらは消失し, パワー値は有意に減少した.洞調律中の房室伝導時間変動のパワー値は, 心房ペーシング時のそれと比較して有意に小であったが両者は有意な正相関を示した、以上より, 房室伝導時間の周波数解析により房室結節に及ぼす自律神経活動の影響を評価し得るが, 洞調律中は洞周期変動の影響を受けパワー値が減弱していることに留意する必要がある.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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