1985 年 5 巻 3 号 p. 347-354
学童心臓集団検診の中にホルター心電図法を実用化し, その意義について検討した。検診対象約20万人のうち何らかの異常のあった2, 037人中重篤な不整脈, 危険の大きい不整脈を持った患児76名を対象とした。
そのうち心室性期外収縮42名中Lown重症度分類4A以上が8名, 3度房室ブロックの患児では運動時心室性頻拍が認められ, また洞不全症候群が発見されるなどその意義は大きく, 学校生活の管理区分や指導にはきわめて有用であった。
しかしその記録, 解析には多大の時間と労力を必要とするのでその解決法についても述べた。