環境感染
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血液内科病棟におけるミキシング療法導入による緑膿菌の薬剤感受性の改善効果
森朝 紀文松本 朝美増田 紀子鈴木 千晶西 淳雄畑中 一生玉置 俊治
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2006 年 21 巻 4 号 p. 241-246

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抄録
血液内科において発熱性好中球減少症 (febrile neutropenia: FN) に対して, 抗菌薬を発症順に使用するミキシング療法を導入した. 血液疾患に伴う感染症の原因菌として重要な緑膿菌について, 導入前1年間, 導入後1年間, 最近1年間の3期に分け, 病棟における検出率, 使用したセフェム薬・カルバペネム薬感受性率をレトロスペクティブに調査した. その結果, 緑膿菌検出率は有意に減少し, 多剤耐性緑膿菌検出数, 患者数も減少した. また, 感受性率は殆どの薬剤で改善した. 今回, ミキシング療法により感受性率が改善したことは, 耐性菌の出現を抑制することができる可能性が示唆された.
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© 日本環境感染学会
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