日本臨床救急医学会雑誌
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症例報告
ドクターヘリおよびその後の迅速な治療により完全社会復帰を果たした重篤な急性心筋梗塞の1例
大野 雄康池上 之浩島田 二郎長谷川 有史塚田 泰彦田勢 長―郎
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2010 年 13 巻 4 号 p. 553-557

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抄録

ドクターヘリにより搬送された急性心筋梗塞の1例を経験した。症例は60歳代,男性。強い前胸部痛を自覚し救急車を要請した。救急隊による搬送中にVTが出現したため,救急救命士の判断によリドクターヘリが要請された。搭乗医師が患者に接触した直後にVFに陥った。直ちに二次救命処置を施行し,心拍再開後にヘリで当院へ搬送した。収容後,大動脈バルーンパンピング(IABP)および経皮的ペーシング(TCP)を行いながら緊急心臓カテーテル治療(PCI)を開始した。VFを繰り返し計17回の電気的除細動を行ったが,循環動態が不安定なため経皮的心肺補助(PCPS)下に治療を続行した。#1の再灌流を得た後に治療を終了しCCU入室となった。経過は良好であり,第2病日にPCPSから離脱,第7病日にCCUを退室することができた。本症例はドクターヘリによる適切な初期治療と迅速な搬送が奏功し完全社会復帰できたと考えられた。

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© 2010 日本臨床救急医学会
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