日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
岐阜県におけるメディカルコントロール体制下の事後検証医の現状と対策
名知 祥山田 法顕土井 智章加藤 久晶吉田 隆浩熊田 恵介吉田 省造白井 邦博豊田 泉小倉 真治
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2011 年 14 巻 1 号 p. 38-44

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抄録

背景:岐阜県では,心停止・外傷・脳卒中に対して県下統一プロトコールを作成している。また,岐阜県消防長会と協力し,ICLS,JPTEC,PSLSを岐阜県各地で定期的に開催し,教育を行っている。その一方,事後検証医についてはどのような医師が任命されているか現状把握ができていない。目的:岐阜県内の事後検証医を対象にプロトコール講習会を開催し,検証医の質向上を目指すとともに現状把握を行う。方法:プロトコール策定を主導した医師が,事後検証医にプロトコールの講義・質疑応答を行う。講習会前後にアンケートを行い,現状把握と講習会の評価を行う。結果:事後検証医48名のうち,26名の出席を得た。平均医師経験年数は22.1年,専門科は外科系が77%を占め,54%が検証時に困ったことがあった。今回の講習会については好評であった。結論:岐阜県MC体制の質向上のためにも,今後も事後検証医を対象とした講習会を定期開催していくことが必要である。

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© 2011 日本臨床救急医学会
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