日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
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調査・報告
院内外傷初療ハイブリッドコース(mini-TEC)の開催とその効果
三村 誠二松本 康代坂東 美絵森吉 恭子大村 健史筑後 文雄増原 淳二武市 一仁田中 裕樹
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2012 年 15 巻 3 号 p. 424-428

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抄録

医療現場におけるOff-the-job trainingは,日常診療に必要なスキルの獲得において非常に重要な位置を占めている。当院はER型救急外来であり,診療にあたって心肺蘇生や外傷処置のコース受講は必須と考える。外傷診療に関して,JPTEC(Japan Pre-hospital Trauma Evaluation and Care),およびJATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)の内容を組み入れた,オリジナルの外傷トレーニングコースを院内で開催している。コンパクトな内容とすることで受講しやすくし,また本格的コース受講のmotivationを向上させたと考えられるが,「防ぎ得た外傷死」を減らすことに寄与しているかどうかは現段階では評価できない。

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© 2012 日本臨床救急医学会
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