日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
救急救命士によるアドレナリン自己注射製剤(エピペン®)注射および輸液により状態が改善したアナフィラキシーショックの1例
西岡 秀郎田口 志麻山本 勇一中川 智晴
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2020 年 23 巻 2 号 p. 168-170

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抄録

アナフィラキシーショックに対する第一選択薬はアドレナリンであり,迅速な投与が死亡率を低下させる。また輸液も重要な治療である。わが国では救急救命士の処置として,アドレナリン自己注射製剤(エピペン®)所持者が自己注射できない場合のエピペン投与,および心肺機能停止前の静脈路確保と輸液が認められている。著者らはアナフィラキシーショックにより意識レベルと血圧の低下を呈した患者に対し,救急救命士がこれらの処置を実施し,症状の改善に寄与した症例を経験した。

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© 2020 日本臨床救急医学会
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