日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
消防救命士が心肺停止傷病者へ静脈路を確保するタイミングに関するアンケート調査と効果
岩下 具美島田 遼太郎川﨑 亮勝山 貴仁山﨑 健柳沢 圭森 幸太郎三山 浩
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2025 年 28 巻 6 号 p. 871-876

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抄録

目的:救急救命士(救命士)が院外心肺停止傷病者(CPA)に静脈路確保を実施(IV)する時期を意識調査(Q)し,早期IV・薬剤投与を困難とする状況を分析し救急隊の現場活動の標準化につなげる。方法:地域MC協議会に参加する3消防本部222名の救命士を対象に「Q1 目撃のあるCPAへの薬剤投与はどこで行うべきか?」「Q2 傷病者接触場所(現場)でIV時に支障となる因子は何か?」「Q3 現場で仰臥位の成人男性にIVする際,活動スペースはどの程度必要か?」を調査した。Q結果を開示しCPAのIV場所の推移を調査した。結果:回答率は56.8%であった。「Q1:現場77.0%,救急車内で現発前21.2%,現発後0.8%」「Q2:活動スペース29.6%,照明や清潔16.7%,プライバシー14.8%」「Q3:A 救急車に搭載している担架と同等の広さ6.3%,B 担架を短辺方向に2列並べた広さ66.7%,C Bよりも長辺方向に20cm長い広さ24.3%」であった。現場IV率はQ前30.6%,Q後50.2%で,IV率の低い消防本部ほどQ後の増加が大きかった。結語:目撃のあるCPAに救命士の約8割が現場で薬剤投与を想定し,担架が横2列並ぶ広さが必要であった。Qとその結果の開示は現場IV率を増加させた。

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