日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
香川県の事後検証をオンライン化する
―可視化によって見えた効果と課題―
乙宗 佳奈子佐々木 和浩吉川 圭白井 邦博黒田 泰弘
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2025 年 28 巻 6 号 p. 885-893

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抄録

香川県では速やかな事後検証,作業効率の軽減,評価基準の統一と問題点の可視化を目指し,2019年4月,事後検証のオンライン化を行った。検証対象症例を見直し,統一した評価基準としてA~Dの4段階評価を導入,各症例について問題点を消防側(Fコード),医療機関側(Hコード),県やMC(Mコード),社会福祉・施設(Sコード),と表記するシステムを採用した。各消防でまず一次検証を行い,その後オンラインで検証医による二次検証を実施,必要な症例は現地とオンラインのハイブリッドで開催される事後検証会議で検討する。本システム導入により,香川県の病院前救急医療体制の問題点が明らかとなった。明らかになった問題点に対し,新たな施策やプロトコル導入が検討され,オンライン事後検証システムの運用課題も判明した。今後も事後検証オンライン化システムのブラッシュアップを行い,効果的なPDSAサイクルで現場活動の質を高める努力が必要である。

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