日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
重症傷病者発生と気象因子および時間的傾向との関連
―救急要請データを用いた後方視的解析―
宮﨑 寛典
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2026 年 29 巻 2 号 p. 123-130

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抄録

背景:救急要請件数は近年増加しており,重症傷病者の発生と気象因子および時間的因子との関連を把握することは重要である。目的:重症傷病者の発生と気象因子(平均気温,風速,気圧,降雨,湿度)および時間的傾向(曜日,時間帯)との関連を明らかにすることを目的とした。方法:2020年1月1日~2024年12月31日に当消防本部(1市3町)で発生した内因性疾患による救急搬送33,441件を対象とした後方視的観察研究を実施した。目的変数を重症/非重症とし,気象因子および曜日(平日/休日),時間帯(夜間/日中)を説明変数として,年齢および性別を調整したロジスティック回帰分析を行った。結果:重症例は2,757件(8.2%)であった。平均気温(OR 0.98,95%CI 0.98-0.99)および夜間(OR 1.11,95%CI 1.02-1.20)が重症と有意に関連した。結論:重症傷病者の発生には,一部の気象因子および時間的傾向が影響する可能性が示唆された。本結果は,地域救急医療体制の運用や需要予測を検討するうえでの基礎資料となり得る。

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