2001 年 4 巻 1 号 p. 4-7
急性期脳梗塞患者に対して,脳血管の閉塞部位まで超選択的にマイクロカテーテル(MC)を挿入し,血栓溶解を行う超選択的脳血栓溶解療法(STT)の当センターにおける治療成績につき検討した。平成■年■月より3年間に当センターを受診した重症の急性期脳梗塞患者で,MCによりSTTを行った15例(男性14例,女性1例,平均年齢68.8歳)と,カテーテルが局所に到達できず,上流からの動注療法を行った4例(男性3例,女性1例,平均年齢63.3歳)とで再開通率,症状改善率,急性期出血発生率,使用ウロキナーゼ(UK)量につき比較検討を行った。超選択群の再開通率は15/15(100%),症状改善率12/15(80%),急性期出血発生率2/15(13%),使用UK量は平均13.2×104単位であった。MCの発達により脳梗塞は救急疾患として急性期治療の有用性が示唆された。