2003 年 6 巻 5 号 p. 504-511
愛知県下,全46消防局・本部におけるメディカルコントロール体制の意識実態調査(アンケート調査)を実施し,集計結果をもとに分析を行い次のことが分かった。1)小規模本部では慢性的な人員不足のため,定期的な病院内実習が実施できていない状況にある。2)一部の大規模本部以外では,救急活動の医学的側面からの事後検証体制が整えられていない状況にある。3)救急活動記録・救急救命処置録などの報告書について,記載事項などの様式が一致していない。4)救急医療体制に関して精通している医師が必ずしも指示要請の対応者となっている状況ではなく,その傾向は小規模本部で強い。5)指示要請の初回対応者が医師以外である場合が多かった。必ずしも迅速な指示体制が構築されている状況ではなく,その傾向は小規模本部で強い。6)救急医療情報システムの利用状況および方法は,地域性(都市部と郡部)による違いがみられる。