2021 年 2021 巻 1 号 p. 89-94
本研究では,一人一台端末環境の下,小学校算数科の「正多角形と円」の単元で,プログルを用いて正多角形の作図を,児童に段階的に行わせた.児童のプログラミングに対する認識の変化を分析するために,質問紙調査を授業の前後で比較分析した.その結果,児童のプログラミングに対する興味が向上し,一人で課題を解決できる自信を持たせることに一定の効果があったが,プログラムを説明できるという自己効力感が課題となった.そこで,プログラムを説明できることと関連する項目を分析するために相関分析を行った結果,プログラミングで自分の思い通りに図形をかくことができることや正五角形のプログラミングを理解できたことと関連することがわかった.