抄録
小学校の国語,社会,算数,理科,生活,図工,体育,音楽の8教科の単元や題材を貫く学習過程を,把握・計画,実行・追究,まとめ・省察の3段階に整理し,1人1台端末がそれぞれのどの学習過程で,どのような学習場面で活用することができるかを整理,分析した.その結果,単元の把握・計画の学習過程では,活用が想定される学習場面は見出せなかったが,実行・追究の学習過程では,おもに個に応じた学習や個別の調査活動,思考を深める個別の学習場面で,まとめ・省察の学習過程では,グループや学級全体での発表・話合いの場面で活用が可能であることが示された.したがって,実行・追究,まとめ・省察の学習過程では,1人1台端末が教科等横断的に活用できる可能性が示唆された.