2022 年 2022 巻 4 号 p. 320-324
初年次教育のライティング科目において初年次学生の文章表現力を向上させるには,教員によるフィードバックが重要である.しかし,教員からのフィードバックを適切な形で文章に反映できない初年次学生も多く,実質的な文章改善につながる学習支援のあり方が模索されている.そこで,本研究では,関西学院大学で初年次教育プログラムとして開講されたライティング科目の受講生のうち,成績下位群の初年次学生の文章を対象に,教員からのフィードバックを踏まえて執筆された文章にはどのような修正の傾向が見られるかを明らかにする.