2023 年 2023 巻 1 号 p. 37-43
本研究では,議論参加者の発話量に基づいて参与をはたらきかける議論支援エージェントシステムを提案する.音声入力から各発話者の累積の発話率を算出し,ホログラフィックエージェントを通じて働きかけを行う.提案システムによる介入が議論参加者および議論全体に及ぼす影響を分析することを目的として評価実験を行った.実験の結果から,エージェントによって発話の偏りが緩和されることが示された.さらに,コミュニケーション能力アンケートの結果と,発話率や働きかけの効果の大きさに関係がある可能性が示唆された.