2023 年 2023 巻 2 号 p. 17-24
創造的思考を育む学習活動に取り組む中で,技術分野と家庭分野の3年間を見通した横断的なカリキュラムデザインとして,「プログラミング×調理」をテーマに授業実践を重ねている.さまざまなプログラミングがなされた調理家電が私たちの暮らしに入り込んできた.技術分野で家電製品に込められたプログラムの工夫について着目することで,家庭分野の食材の加熱による変化の学習につながる.家庭分野で得た知識を活用することで,さらに技術分野で根拠を持ってプログラムを最適化できるようになっていく.このように,教科内を生徒の思考が行き来していくことでより思考の深まりが出てくる.本発表では,プログラミング×調理の指導計画の構想及びこれまでの授業実践について報告し,今後の授業改善につなげていきたい.