2023 年 2023 巻 4 号 p. 92-99
本研究では,高橋ほか(2019)でのレビュー後の2019年から2022年までの4年間のインストラクショナルデザイン研究を把握し,動向を整理することを目的とした.教育工学領域の論文から,21編のID研究論文が抽出された.論文数は,日本教育工学会論文誌のID特集号が組まれた2019年がもっとも多く,8編であった.それ以外の年は高橋ほか(2019)で指摘された3〜6編の範囲内にとどまり,横ばい傾向が続いていた.IDの新しいモデルや理論に関する研究動向も捉えるために,レビュー方法の工夫が課題とされた.