日本教育工学会研究報告集
Online ISSN : 2436-3286
初等中等教育教員の生成系AIの使用経験の有無による認識,情緒的・認知的態度,発達への影響観の違い
登本 洋子齋藤 玲堀田 龍也
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2023 年 2023 巻 4 号 p. 277-280

詳細
抄録

本研究の目的は,教員の生成AI(ChatGPT)の使用経験と,その認識,情緒的・認知的態度,発達への影響観との関連を明らかにすることである.Web調査(登本ほか 2023a:n=1,048)の追加分析から,次の3点が新たに明らかになった.(a)使用経験を有することは,認識度合いの高さと関連し,(b)情緒的・認知的態度に対するポジティブな反応をもたらし,(c)発達への影響観に関する相対的得点の高さを示した.今後,慎重な議論こそ必要なものの,生成AIを実際に使用してみることが,認識度合いを高め,情緒的・認知的態度,発達への影響観に対して,肯定的な作用を及ぼす可能性が示された.

著者関連情報
© 2023 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top