2024 年 2024 巻 3 号 p. 42-49
本研究は,オンライン補習授業校児童のための授業をデザインし,その授業の有効性を検証することを目的とした.授業デザインにおいては,継承日本語学習者が苦手とする「読むこと」領域における自己効力感の高まりをめざし,自己調整プロセス(木村2022)を活用した.アンケートの評価,児童の振り返りの解釈,授業記録の分析,教師のフィールドノートの解釈から,自己調整プロセスを活用した授業デザインが補習授業校児童の自己効力感の高まりに有効であることが示された.