日本教育工学会研究報告集
Online ISSN : 2436-3286
居場所としての大学の役割を再考する
―通信制大学と通学制大学の曖昧化する境界―
田口 真奈小林 敬
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2024 年 2024 巻 3 号 p. 234-241

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抄録

通信制大学と通学制大学は,教育の方法によって差別化がなされてきたが,その境界は曖昧になりつつある.通信制大学であれ通学制大学であれ,最適な教育方法を検討するためには,その目的をどう捉えるかが重要である.本稿では,オンラインと対面のベストミックスを考えるために,大学のもつ役割を2つに分けて論じた.特に「場所的自己形成」を担う居場所性は,数値化・指標化されにくく,それ故,達成度を測ることが困難であるが重要な役割であることを指摘した.

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© 2024 日本教育工学会
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