2024 年 2024 巻 3 号 p. 304-310
教師の学びは,主体的・自律的であることが重視されている.一方で,他律的な側面に着目すると,周囲から与えられる機会や受けられる支援が教師によって異なる現状がある.本研究では,どのような教師が同僚からかわいがられる傾向にあるのかを検討するために,若手教員を巻き込みながら実践を重ねている6名のミドルリーダー教員にインタビュー調査を行った.その結果,かわいがられる教師は「日常実践への意欲」や「困難への直面と開示」,「同僚とのコミュニケーション」や「前向き思考」により,それぞれに対応した異なるタイプの支援を同僚から引き出していることがわかった.