2024 年 2024 巻 4 号 p. 321-328
発達障害傾向のある看護大学生の技術演習で感じる困難と学びの様相を明らかにするためにインタビューした12名のうち発達障害傾向が感じられた5名のインタビュー内容をSCATを用いて分析した.その結果,「視覚情報の意味を捉えることが苦手」,「人と関わるのが苦手」,「情報を素早く整理・判断することが苦手」,「段取りを考えた実行が苦手」といった学習上の困難と,「身を結ばない学習方法」,「現状から抜け出したい思い」,「学びの実感と自身の可能性への期待」という学びの様相が明らかになった.