日本食品微生物学会雑誌
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コンダクタンス法によるサルモネラ検出に用いる増菌培地の評価
盛田 隆行中谷 真人寺本 忠司仲西 寿男高倍 正典
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1999 年 16 巻 2 号 p. 117-123

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抄録
食品からのサルモネラの迅速検出にBactometerを応用するために, 適当な増菌培地の選択と培養温度について検討した.Salmonellaを検知された培地は6種類であり, その検知は8.4~16.7時間であった.このうちBPW/TMAOおよびSC/T/D培地によるSalmonellaの検知は15時間以上であり, その迅速性に欠けた.
1.Bactometer法によるサルモネラの検出は, ISS増菌培地の41℃ 培養で10時間以内に行える.
2.BactometerのISS培地による41℃培養でC freundii, E.coli, K.pneumoniaeおよびP. mirabiliSは抑制された.
3.MLD培地を用いたBactometer法の41および43℃培養によってサルモネラは検知されたが, E.coliの抑制には問題があった.
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