魚病研究
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Edwardsiella tarda から抽出した lipid に対するウナギの免疫応答
Fulvio SALATI楠田 理一
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1986 年 21 巻 3 号 p. 201-205

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抄録

 Edwardsiella tarda の菌体から抽出した lipid, 粗リポ多糖(LPS), ホルマリン死菌(FKC)および脱脂肪菌体(CWL)の各ワクチンをウナギの筋肉内に接種して血中凝集抗体価, 白血球の貧食率および有効性を調べた。その結果, 交代価は lipid が最も低く, LPS が最も高かった。白血球の貧食率は lipid が最も低く, 対照より低い値となった。有効性は lipid が最も低かった。以上のことから, E.tarda の lipid はウナギに対する免疫を抑制するものと思われる。

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© 日本魚病学会
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