抄録
P.piscicidaからフェノール水法で抽出後, Cetavlon処理で精製したリポ多糖(P-LPS)およびフェノールクロロホルム・石油エーテル法で抽出後, 超遠を用いて精製したリポ多糖(PCP-LPS)につき, 成分組成と毒性を調べた。P-LPSとPCP-LPSはそれぞれ, タンパク0.87%と0.34%, 糖24.0%と18.0%, 脂肪酸36.0%と34.2%, KDO3.2%と2.6%, ヘキソース30.6%と16.5%, ヘキソアミン2.8%と2.4%などから成っていた。マウスに対する毒性はPCP-LPSよりP-LPSのほうが強いが, カブトガニゲル化活性には差異が認められなかった