魚病研究
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Pasteurella piscicidaから抽出したリポ多糖の化学特性
Fulvio SALATI河合 茂樹楠田 理一
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1989 年 24 巻 3 号 p. 143-147

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抄録
 P.piscicidaからフェノール水法で抽出後, Cetavlon処理で精製したリポ多糖(P-LPS)およびフェノールクロロホルム・石油エーテル法で抽出後, 超遠を用いて精製したリポ多糖(PCP-LPS)につき, 成分組成と毒性を調べた。P-LPSとPCP-LPSはそれぞれ, タンパク0.87%と0.34%, 糖24.0%と18.0%, 脂肪酸36.0%と34.2%, KDO3.2%と2.6%, ヘキソース30.6%と16.5%, ヘキソアミン2.8%と2.4%などから成っていた。マウスに対する毒性はPCP-LPSよりP-LPSのほうが強いが, カブトガニゲル化活性には差異が認められなかった
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© 日本魚病学会
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