日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
対策型検診における大腸がん検診のカットオフ値に関する一考察─効率化を図るために─
齋藤 洋子中原 朗松本 尚志福富 久之
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2008 年 46 巻 2 号 p. 221-232

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抄録

2000-2004年度に対策型検診として免疫学的便潜血反応2日法(栄研化学ラテックス凝集法, カットオフ値100ng/ml)で実施された大腸がん検診受診者631,906人を対象に, 要精検率, 精検受診率, 癌発見率, 0期以外の癌発見率, 精検受診者からの陽性反応適中度を男女別, カットオフ値別に分析し, 5年間の実績と比較検討した。比較検討のための検定はカイ二乗検定を用いた。
1)対象年齢は現行のままで実施しながら効率化を図る場合, 要精検率を低下させて癌発見率を維持するためには, 男女共カットオフ値を130ng/mlに設定し, 精検受診率を現在よりも10%向上させることである。2)0期以外の癌発見率を維持するためにはカットオフ値を150ng/mlに設定できた。3)カットオフ値を150ng/ml, 200ng/mlと設定しても, 癌発見率, 0期以外の癌発見率は男女共に年齢調整罹患率を上回っていた。

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© 2008 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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